ナディア動物クリニックは岡山倉敷を中心に、動物の一般内科、外科、眼科を行なっております。

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    • 岡山県倉敷市玉島1367-15
    • ※予約されていない場合は、待ち時間が長くなる可能性があります。

動物眼科

動物眼科の最先端治療、それが当院です。

比較眼科学会認定獣医眼科専門医の資格を持つ獣医師が眼科の診療を担当しているとともに、動物の眼科に特化した設備を整え、ソフト・ハードの両面において高度な眼科診療を提供することが可能です。
  • 視診
  • 視診

    何も特別な検査器具を使用しないで、明るい部屋でただ顔を見るだけです。毎日、何頭ものワンちゃん、ネコちゃんの顔を見てますから、何か異常があると直感的に察知できます。次に系統的に観察すべき場所を順にチェックしていきます。

    視診の内容は下記のとおりです。

  1. 1. 顔の対称性
  2. 2. 額の筋肉が痩せていないか
  3. 3. 異常なふくらみはないか
  4. 4. 脱毛や皮膚病はないか
  5. 5. 眼はぱっちりとひらいているか
  6. 6. ちゃんと瞬きをしているか
  7. 7. 目ヤニは出ていないか
  8. 8. 涙があふれていないか、あふれている場合はどの部位からか
  9. 9. 眼球が飛び出してないか、あるいは引っ込んでないか
診断基準
  1. 1. ~3. は眼の疾患とは関係ないように思われますが、顔にできた腫瘍や神経・筋肉の疾患が眼と顔の両方に影響していることが少なくありません。眼の異常だけを見ていると、その原因となっている重大な疾患を見落としてしまう危険性があります。
  2. 4. の皮膚病(痒み)のせいで眼の表面の病気が起こっている場合が少なくありません。眼の病気を治すために、同時に皮膚病の治療が必要となります。
  3. 5. ~9. は眼科検査の基本中の基本といえますが、実際には半数くらいの患者さんが、これだけで診断可能です。この後で実施する眼科検査は、その診断の確定に必要ですし、よりきめ細かい治療を行うために欠かせません。
  4. 5. 目に痛みがあるときには目を閉じようとします。また、甲状腺機能低下症の犬をはじめ特別な筋肉や神経の疾患で目が開かなくなることがあります。
  5. 6. 顔面神経の麻痺や筋肉の病気(重症筋無力症など)で見られる症状です。瞬きが行われないと角膜が乾燥して重度の障害が起こることがあります。
  6. 7. 目の炎症や感染によって目ヤニが発生します。色や性状、付着場所から目ヤニの原因が推定できることが珍しくありません。
  7. 8. 角膜に刺激があると涙の分泌量自体が増加します。分泌量に変化はなくても、涙を鼻腔へと排泄する経路(目がしらにある涙点という孔~鼻涙管という導管)が閉じていたり、詰まったりしていても涙がまぶたの外側へ溢れ出します。瞼の開閉運動が不充分だったり、まぶたにあるマイボーム腺からの分泌物が減少しても涙で眼の周囲が濡れるようになります。
  8. 9. 緑内障による眼球拡大や眼内・眼球後方の腫瘍、眼を動かす筋肉の炎症、神経麻痺、歯槽膿漏の波及などで眼球が飛び出してきます。一方、眼球癆と呼ばれる眼球の縮小や下顎の筋肉の炎症、ホルネル症候群、著しく痩せて眼窩内の脂肪が減少すると眼球は引っ込みます。

眼科診療のための設備

  • 眼科検査室

    眼科検査室

  • 眼圧計

    眼圧計

  • 光干渉断層計(OCT)

    光干渉断層計(OCT)

白内障について

大切な家族の一員であるワンちゃんが白内障になって視覚を失ってしまったとしても、あきらめないで下さい。
白内障手術を適切に受けることで、再び視覚が取り戻せる可能性があります。当院では超音波乳化吸引装置を用いて、眼に負担の少ない白内障手術を行うことが可能です。
  • 白内障
  • 白内障(はくないしょう)とは、眼の中に存在する透明な水晶体に白い濁りが生じて、すりガラスを通したように視界がぼやけて見えにくくなる病気です。

    「犬にも白内障があるの?」と質問されることも少なくありませんが、人間の白内障と同じように一般的な眼科疾患です。しかしながら犬の白内障と人間の白内障には年齢、原因、合併症の起り方などが大きく異なり、付き合っていく上で理解しておく必要のある点がいくつもあります。

    水晶体の濁りがごく一部分である場合は、読書や自動車の運転などの眼を使っての高度な作業を必要としない犬にとって生活の質が損なわれるようなことはありません。ところが白内障が進行すると、視野のすべてがくもって、ものの輪郭が分からなくなり、明暗すらわからなくなってしまうこともあります。犬では両眼の白内障が進行すると、壁にぶつかる、食事やトイレの位置が分からない、家族とアイコンタクトがとれない(目が合わない)、散歩に行きたがらないなどの異常な行動が見られます。

白内障手術の実際の流れ

  1. 診察の前に

    では、実際に白内障手術を受けるにあたっての流れを示します。

    初診の方はお電話で、白内障の診察を希望の旨をお伝えください。 ご希望の日に眼科担当医の診察が可能かどうか確認いたします。診察時間をご予約いただくことも可能ですが、当院は完全予約制ではありませんので、予約なしで来院されても結構です。ただし、待ち時間が長くなることをご了解下さいますようお願いいたします。
    また、遠方から来院される方のように来院回数を減らすことをご希望される場合には、初回の診察と術前検査を同日に行うことも可能です。その場合は、あらかじめ予約が必要となりますので、その旨お伝えください。

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  2. はじめての診察

    初回の診察では、問診、身体検査、両眼の眼科検査(視覚検査、眼圧測定、細隙灯顕微鏡検査等)をおこない眼の状態を評価します。他の全身疾患(糖尿病など)に関連した白内障が疑われる場合には血液検査などを実施する場合があります。 診察の最後に、水晶体や前眼部の拡大画像をお見せしながら両眼の状態について説明します。手術の必要がない、あるいは手術を実施することができないことが明らかな場合には、そのまま経過を観察して頂きます。また、ぶどう膜炎が併発している場合は、炎症を抑えるための点眼薬や内服薬を処方します。

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  3. 術前検査

    初回の診察で白内障の手術が必要と判断され、ご家族の同意が得られた場合には白内障手術の術前検査を実施します。この検査の一番の目的は、白内障になった水晶体を取り除くことで視覚が回復するかどうかを調べるためです。網膜電図検査を実施して、網膜が光を電気信号にする能力が残っていることを確認した上で手術を行います。もう一つの目的は、白内障手術によって合併症が起る可能性をあらかじめ知っておくためです。前に説明したように犬の白内障の多くは、若年性で遺伝によるものです。同時に、緑内障や網膜剥離になりやすい素因をも併せ持っているワンちゃんが少なくないのです。また、ぶどう膜炎が併発した眼では緑内障や網膜剥離の発生率が高くなることが知られています。

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  4. 手術の予約

    術前検査の終了後に、手術によって視覚の回復する可能性、合併症の起る可能性および長期的な視覚の予後についてご説明いたします。その説明をご理解頂いた上で、手術を受けられるかどうかご家族の方にご判断頂きます。また、手術前後の点眼や内服、手術後の通院スケジュールについても併せて説明いたしますので、手術を受けられる場合は、ご家族のスケジュールとよく照らし合わせて手術日を決めて頂きます。「ご予約の確認と注意事項」という書類にお署名を頂き、関連書類をお渡しいたします。これを以て予約の完了となります。

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  5. 手術の前に

    術後一ヶ月間はトリミングを控えて頂きますので、手術予定日の5日前までに済ませるようにして下さい。水晶体原性ぶどう膜炎の治療中のワンちゃんは、再発を防ぐため手術まで継続してその治療を行います。投薬を行っていなかったワンちゃんも手術の3日前から、消炎剤などの点眼と内服を開始します。

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  6. 手術前日

    手術前日はいつも通りに晩ご飯を食べさせてかまいません。食べ残しがあれば、そのままにしておかないで就寝前には片付けるようにしてください。それ以後は食事を与えないようにご家族の皆様で徹底しておいてください。普段は食事を与えたりしない人がその日に限って与えてしまうことがありますので、ご注意ください。お水は制限しないで自由に飲めるようにしてください。手術当日も引き続き絶食ですが、お水は自由に飲ませていただいて結構です。

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  7. 手術当日

    手術当日は午前10時30分までに来院してください。それまでにお渡ししたすべての点眼薬、エリザベスカラー、タオルと必要に応じて入院日数分の食事・薬をお持ち下さい。簡単な診察のあとで、ワンちゃんはお預かりしますので、退院の日時をご確認の上でお帰りください。

    入院後は手術まで、頻回の点眼を行います。手術は全身麻酔下で30分前後かかります。麻酔が効いた後で眼の洗浄・消毒・ドレーピング(顔を滅菌した布類で覆う)を行い、手術後も覚醒までに時間がかかるため、実際の麻酔時間は1時間くらいになります。

    手術後は二日間入院して、消炎剤や抗生物質の点眼と内服を行います。

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  8. 退院後

    退院後は、自宅で点眼・内服治療を継続します。エリザベスカラーを適切に着けたままの状態で退院します。帰られたあとで、カラーを外したり緩めたりはしないようお願いいたします。投薬ができなかったり、強い痛みがあるような様子が見られたり、何か心配なことがありましたら、すぐに病院まで連絡して下さい。

    術後、もっとも大切なことは安静を保つことです。ゆっくり歩く程度の散歩でしたら可能ですが、激しい運動は控えて下さい。
    退院後の定期検査、診察は必ず受けるようお願いいたします。
    退院後、1週間後の診察、2週間後の診察およびその動物の状態に合わせて定期検査、診察が必要になります。

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