2026/08/05
白内障紫外線が強くなるこの季節に。犬の白内障と紫外線対策について
夏本番を迎え、日差しが一段と強くなってまいりました。お散歩の際、ご自身の日焼け対策は万全という方も多いかと思いますが、ワンちゃんの「目」の紫外線対策まで意識されているご家族は、まだ少ないのではないでしょうか。
実は紫外線は、ワンちゃんの目の健康、特に「白内障」に影響を及ぼす可能性があると言われています。紫外線がもっとも強くなるこの時期だからこそ、白内障の原因と、ご家庭でできる目の紫外線対策について知っておいていただきたいと思います。

犬の白内障は「加齢性」より「遺伝性」が多い
人間の白内障は中高年以降、加齢とともに発症するケースがほとんどです。
ところが、ワンちゃんの白内障の多くは遺伝性であり、1歳未満の若齢期から高齢期まで幅広い年齢層で発症がみられます。
国内では柴犬、トイ・プードル、ミニチュア・ダックスフンド、ミニチュア・シュナウザー、アメリカン・コッカー・スパニエルなどで発症率が高いと言われていますので、これらの犬種のワンちゃんをお迎えのご家族は注意しておくと安心です。

また、糖尿病を発症したワンちゃんは非常に高い確率で白内障を併発することも知られています。糖尿病性の白内障は両目に起こりやすく、進行が早いことが特徴です。
このほか、ぶどう膜炎や目のケガなどが原因になることもあります。
紫外線が白内障の進行に関わっている可能性
白内障の詳しい発症のメカニズムには不明な点も多いのですが、水晶体の中のタンパク質が酸化・変性することで濁りが進んでいくと考えられており、紫外線はこの酸化を強める要因のひとつとして指摘されています。
遺伝や加齢、病気などによる水晶体の変化に、紫外線という負荷が重なることで、白内障の進行に拍車がかかってしまう可能性があるということです。

ワンちゃんは人間よりも地面との距離が近く、照り返しの影響を受けやすいとも言われています。
白内障の予防に関しては、効果が証明された点眼薬やサプリメントは今のところ存在しません。そのため、白内障を進行させる可能性がある紫外線からワンちゃんの目を守ってあげることが、現状もっとも信頼できる予防法のひとつではないかと思います。
ワンちゃんの目を紫外線から守るためにできること
ご家庭で無理なく取り入れられる紫外線対策として、以下のようなものが挙げられます。
紫外線の強い時間帯のお散歩を避ける
紫外線は日中、特に太陽が高い時間帯にもっとも強くなります。お散歩の時間を朝や夕方にずらすだけでも、ワンちゃんの目に当たる紫外線の量を減らすことができます。
お散歩のときにサンバイザー、ゴーグルなどをつける
最近ではワンちゃん用のサンバイザーやゴーグルも販売されています。慣れが必要な子もいますが、直射日光が目に入りにくくなるため、紫外線が強い季節には取り入れてみるとよいでしょう。
家のカーテンをきちんと閉める
室内にいるときも、窓から差し込む紫外線には注意が必要です。ワンちゃんが日中よく過ごす場所のカーテンはこまめに閉めておくと安心です。
家の窓に紫外線防止フィルムを貼る
窓に紫外線防止フィルムを貼っておくと、カーテンを閉めなくても紫外線をある程度カットできます。日当たりのよいお部屋で過ごす時間が長いワンちゃんには特におすすめです。
なお、日光浴自体はワンちゃんの健康に必要な面もあるため、「まったく浴びさせない」のではなく、「浴びすぎないようにする」というバランスを意識してあげてください。
こんな症状があったら早めの受診を
- 瞳孔の中が白っぽく見える
- 物や壁によくぶつかる、段差でつまずく
- ご家族と目が合いにくい、お散歩を嫌がるようになった
- 目を痛がる、白目が赤く充血している
白内障は少しずつ進行するため、初期の段階でご家族が気づくのは難しいことが多いです。瞳孔の白濁に気づいたときには、すでにある程度進行している場合も少なくありません。
また、放置すると水晶体の成分が漏れ出して強い炎症を起こし、最悪の場合は眼球そのものを温存できなくなることもありますので、注意が必要です。
まとめ
犬の白内障は遺伝や糖尿病などさまざまな原因で起こり、すべてを防げるわけではありません。
しかし紫外線対策は、ご家族が日常の中で無理なく取り組める数少ない予防法のひとつです。紫外線が強いこの季節、お散歩のときにワンちゃんの目にも気を配ったり、サンバイザーを取り入れたりと、できることから始めてみてはいかがでしょうか。
そして何より大切なのは、瞳の白濁や行動の変化に早めに気づいてあげることです。気になる症状がある飼い主さんは、お近くの動物病院で診てもらいましょう。

犬の白内障についてさらに詳しく知りたい方は
以下のページをご覧ください。